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彼女は七海に幸せになってほしい 【呪術廻戦 七海 R18】

第6章 番外編 七海は彼女を愛したい


「……もう一つ、渡したいものが、あるの……」



その言葉に、七海がようやく重い瞼を持ち上げ、彼は言葉を失い文字通り固まった。


目の前に立っていたのは、いつもの柔らかな服に身を包んだ彼女ではなかった。
肌の白さを際立たせる、セクシーながらもどこか愛らしさを残した、華奢なレース。
そして、身体の要所を繋いでいるのは、解かれるのを待つかのように結ばれた、艶やかな真っ赤なリボンの下着。
それは、彼女自身が「贈り物」であることを示す、あまりにも過激で、あまりにも献身的な姿だった。



「……っ、さん、貴方は……何を……」



七海の声が驚愕で上擦った。
は頬を火が出るほど赤く染め、今にも逃げ出したくなる恥ずかしさを必死にこらえながら、震える瞳で彼を見つめ返した。



「……さっきのチョコも食べてほしいけど……」

 

指先で、自分の胸元の中心に結ばれたリボンの端をそっと、誘うように引いてみせる。



「……私も、受け取ってほしいの。……おいしく、食べて…?」



消え入りそうな声で、懸命に紡がれた剥き出しの誘惑。
完璧主義で、理性的で、今日一日「恋人の義務」と「疎外感」の狭間で不機嫌を募らせていた一級術師・七海建人は、その光景を前にして、完全に思考がフリーズした。


怒りも、嫉妬も、五条への苛立ちも。
目の前の、震えながら自分にすべてを捧げようとしている愛しい女の姿によって、すべてが真っ白に塗りつぶされていく。
ただ、静まり返った部屋に、七海の喉が大きく鳴る音だけが、不自然なほど明瞭に響いた。



「……さん」



ようやく絞り出された七海の声は、驚きを通り越してどこか震えていた。
あまりにも彼女の性格からはかけ離れた、過激で扇情的な演出。


フリーズしていた思考がゆっくりと回転を始め、七海は一つの「元凶」に行き当たった。



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