彼女は七海に幸せになってほしい 【呪術廻戦 七海 R18】
第1章 彼女は七海が幸せになってほしい
あの日は、高専の正門前は抜けるような青空だった。
「ちゃん! 行ってくるね!お土産楽しみにしてて!」
灰原は、いつもの弾けるような笑顔で大きく手を振っていた。
隣に立つ七海は、少し重そうに呪具袋を肩にかけ直しつつも、の方を向いて小さく頷いた。
「あまり、羽目を外して五条さんたちに振り回されないように。……行ってきます、#NAME 2#さん」
「はい! 七海先輩、灰原先輩、お気をつけて!」
は、二人の背中が見えなくなるまで手を振り続けた。
七海のあの落ち着いた声も、灰原の底抜けに明るい笑い声も、また当たり前に聞けるものだと、この時は信じて疑わなかったーー。