彼女は七海に幸せになってほしい 【呪術廻戦 七海 R18】
第3章 彼女は七海と幸せになりたい
「……誕生日のプレゼント、先に受け取ってしまいましたね」
が指輪を見つめて微笑むと、七海は彼女の腰をぐいと引き寄せ、少しだけ意地悪く、けれど熱を帯びた声で囁いた。
「いいえ。これはあくまで『予約』です。当日はまた別に、覚悟しておいてください。……今のあなたは安静が必要ですが、私にできる精一杯で、あなたを甘やかすつもりですから」
「……もう、建人さんったら。パパになるのに、まだそんなこと……っ」
「パパになるからこそ、ママになるあなたを誰よりも愛し、甘やかす権利があるんです」
七海はの唇を優しく、けれど深く塞いだ。
あの日、絶望の中で貪り合った唇は、今、未来への希望に満ちた甘い蜜の味に変わっていた。
「愛しています、。……世界で一番、幸せな家族になりましょう」
静かなリビングに、二人の幸せな笑い声が溶けていったーー。
「えっ!? ナナミン、結婚してんの!? 相手誰!? 呪術師!?」
「……騒がしいですね。籍を入れる準備段階ですが、大切なパートナーがいます。……そんなに気になるなら、夕食でもどうですか。彼女が腕を振るって待っていますので」
あれから暫くして、七海は五条から虎杖を育てながら匿うように言われ預かった。
都内のマンション。
扉を開けると、出迎えたのはエプロン姿で少しお腹がふっくらとしてきただった。
「おかえりなさい、建人さん。……あ、君が虎杖くん? 建人さんから聞いてるよ」
「うわっ、すげー美人! ナナミン、マジで!? 似合わねー……いや、お似合いです!」
「虎杖くん、失礼ですよ。……さん、ただいま。体調はどうですか?」
七海は玄関先で虎杖の存在も忘れ、の肩を抱いて額に優しく口づけを落とす。
そのあまりに自然で甘い動作に、虎杖は「うわぁ……」と顔を赤らめた。