第4章 過ぐる追憶の反芻
ベッドの上で向かい合って座り、宗四郎が話しているのを聞いていた。彼がどれだけ努力を重ねているかは知っていた。だけど、そんな背景があったなんて知らなかった。
「話してくれて、ありがとう」
そう言って前のめりになり、頬に口付ける。恐らく――私が彼の本命。でも、宗四郎が話してくれた中では、あまりわからなかった。満たされるのは私だけと言っているけど、信じられるものが欲しい。
外で女を抱くこの人を、どう信じたらいいかわからなくなっていた。副隊長としてのこの人のことは信用している。だけど、男としてのこの人は、信頼出来ない。
「ん、乃愛……来月、一緒に僕の実家行かへん?」
いきなりの実家に首を傾げる。正直…あまり行きたくない。オペレーターの私は歓迎されていないから。宗四郎は口付けて、「大丈夫やよ」と髪を撫でる。私はもっと首を傾げた。
「僕も一緒やから大丈夫。乃愛を傷付ける奴は、誰であろうと許さへんねん」
自分はいいのね……って、なんで知ってるの?ご両親に会ったことは言ってあるけど、何を言われたかまでは言っていない。宗一郎さんにもちゃんと口止めをした。ご両親に聞いたの?
「わかった、行く」
「ん、ありがとう」
ガバッと覆い被さるように抱き締めてきた宗四郎の重さで、ベッドに沈み込む。そのまま私は、甘く優しく抱かれた。