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咫尺天涯 ―遠い恋―【保科宗四郎】

第3章 触れた逆鱗


唇が肌を這う度に息が荒くなっていく。その気はないのに、副隊長が私を乱す。いつもこんなことしないくせに、今日に限って……他の女もこんな風に抱いているの?

「お風呂…入ってきてください。部屋で待ってますから……っ…」

副隊長は耳をカリッと噛んでお風呂に行った。震えた息を吐きながら、うるさくなった心臓を治める。苦しい…。

部屋で準備をしようとすると呼ばれて、脱衣所へ行く。磨りガラスの前で返事をした。

「言うん忘れて……今日は解さんくてええから。僕が慣らす」

「面倒臭いですよね?大丈夫です」

「ええから、なんもせんといて!僕のこと、待っといて!」

どんな風の吹き回し?「はい」と返事をして、ついでに持ってきていた服を、タオルの下に忍ばせておいた。

ベッドの上で膝を抱える。内側もアソコも熱い…あんなに怒って泣いて…嫌いとまで言って、それでも私は、副隊長を求めていた。
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