第1章 泡の飛沫
30分くらい経つが、なかなか戻って来ないので、私も浴室に向かった。お酒を飲んでいたみたいだし、気分が悪くなったりしているのかもしれない。
「ふ……っ」
「あ、はっ……乃愛…」
何?私が来たことに気付いたのだろうか。でも、返事をしないままでも、ただ名前を呼んでるだけのようだった。僅かに聞こえる喘ぎ声みたいなのはなんなのだろう。
もしかしたら、本当に具合が悪くて喘いでいるのかも……そう思った私はゆっくり浴室の扉を開けた。副隊長はシャワーを頭から被ったまま、自身を握っていた。少し顔を赤くしながら、熱に揺れた瞳をこちらに向ける。
「なんで勝手に開けるん」
「ごめんなさ…具合が悪いのかと思って……えっと…足りな、かったですか…?」
副隊長は溜め息をついてから、服を着たままの私の手を引っ張った。頭からシャワーがかかって、服が重くなっていく。後ろから私を穿つ彼を、何も言わずに受け入れることしか出来なかった。
先程とは違う場所を刺激された。奥ばかりを突かれて、膝を震わせる。さっき、イきそうな時に終わったから……溢れた声が浴室で響いた。
「あ、ぁあっ……ん、ああッ!!」
「締めっ……っ、はっ…くっ!」
太腿にかけられた熱がシャワーで流れていく。倒れそうになった私の腰を支えてくれる。濡れて張り付いた服を無理やり脱がせられた。
お腹に回した腕に引かれ、背中を副隊長に預けた。耳に熱い息がかかった。
「……イったん?」
頷きながら息と心臓を沈めていた。副隊長は掠れた吐息を吐きながら軽く胸を揉み、身体を流して浴室を出ていく。私も洗ってから戻った。