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咫尺天涯 ―遠い恋―【保科宗四郎】

第2章 鏡の花、水面の月


すごかった……痛いなんて感じる暇もなく、喘がされ続け、何度も達した。それに、宗一郎さんはどこからか避妊具を取り出して、ちゃんと避妊してくれた。

これが普通なのだろうか……それか、宗一郎さんが極端に上手くて、副隊長が極端に下手にしてるか。副隊長に優しく抱かれてみたい。

「乃愛ちゃん大丈夫やった?痛なかった?腰とかナカとか、痛ない?」

ベッドの端に座った宗一郎さんが腰を捻り、優しく髪を撫でてくれる。笑って頷いた。副隊長との行為で残った痛みがあるかと思ったけど、それもないに等しかった。

宗一郎さんは「よかったわ」と微笑み、私の身体を抱え上げる。咄嗟にしがみつき、お互いの肌の熱さを共有した。

「シャワー浴びさして。思ったよりも興奮してもうて、汗やばいわぁ」

「興奮してたんですか?すごい、余裕そうに見えましたけど……」

ずっと私を気にして声をかけたり、反応を確かめるようにずっと私の顔を見ていた。でも、あれでちゃんと男の人は気持ち良くなれるんだ。ガツガツと腰を振ることでしかイけないと思っていた。

浴室でゆっくり降ろされて「立てる?」と聞かれる。正直、イきすぎて腰に力が入らない。副隊長よりも高い胸に身を寄せる。

「ん、寄りかかっとってええで。汗、流そか」

一瞬だけ唇が触れて驚く。まだ甘い雰囲気を残してくれるんだ。

「乃愛ちゃん、ちゅー苦手?さっきもなんや、恥ずかしがっとった。嫌ならせぇへんよ」

「嫌とかではなくて……本当にただ、恥ずかしいだけなんです…好きな顔が近過ぎるというか……」

宗一郎さんは副隊長とよく似ている。まあ、兄弟だから当たり前だけど。宗一郎さんは「可愛ええ」と笑いながら、シャワーで汗を流してくれた。
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