第1章 泡の飛沫
そろそろ寝たいなと、時計に視線を向ける。針がてっぺんに回ろうとしていた。何も言っていないのに、私の膝を枕にしていた副隊長が起き上がる。「寝よか」と。
頷いて「おやすみなさい」と立ち上がる。別々の寝室に入って、たまには一緒に寝たいなと、先程の余韻を持て余していた。
副隊長の目が私に向いていた。触れた唇の熱……思い出しては、下腹部が少し疼き始める。昨日、したばっかなのに…。
少し胸に触れたがすぐに戻して、また彼が私に触れてくれることを待つことにした。副隊長の手で乱れたい。あの人の手は、私以外に触れるのに……。
同じ屋根の下にいるのに、付き合っているのに…私はあなたの一番にはなれない。布団を抱き締めて目を閉じた。