【チェンソーマン】先輩、私はそっちじゃない〈早川アキ〉
第2章 あなたの領域
初任務を終えて早川先輩の家へと歩を進める。
「汚い。
俺の家が近くだから、洗って行け」
と言われ、早速、先輩の家へ行くことになった。
血と泥塗れ――腕を痛めたのは黙っていた。
家に帰ったら、ちゃんと処置しよう。
先輩の家に着くと玄関で待たされ、タオルを持ってきた先輩は、首に手を伸ばしてきた。
「そのまま家に上がるな。脱げ。
風呂はここだから」
ネクタイを取られ、ジャケットのボタンを外される。
少し、胸に触れている。
先輩は――気付いているけど、気にしていない。
「あ、あの!自分で出来ます…」
「そうか。
全部脱いだらリビングに行け。
真っ直ぐ行けばいい。
俺は風呂を沸かす」
もしかして…全部脱いだらこのタオルで隠せって言ってるの?
隠せる面積が少ない…。
とりあえず制服を全て脱いだ。
目の前の浴室から先輩が出てきたので、慌ててタオルを身体の前に翳す。
み、見えた…?わからない…先輩は特に気にする様子もなく、廊下の奥に消えていく。
タオルを身体に巻き、先輩を追いかけた。
肩紐が見えてしまっていることは、もう気にしないことにした。
どうせ、意識も何もされていない。