【チェンソーマン】先輩、私はそっちじゃない〈早川アキ〉
第2章 あなたの領域
ホテルに入ってシャワーを浴びる。
もういい、思い出すな。
あの人とはワンナイト…それだけだから。
その一度に縋るべきではない。
シャワーを浴びていると、バディが入ってくる。
特に気にすることもなく、浴び続けた。
「姫野先輩には感謝しなきゃな」
「それ以上、その名前を口にしたら、帰ります」
背中から腕を回し、閉じ込めるように抱き締められ、肩に唇が触れる。
バディはリップ音を立てながら、何度も肌にキスをしていった。
顎を持たれて顔が近付いてくる。
でも咄嗟にバディの口を押さえた。
キスが必要とは思えない。
「そういうの、要りませんよね」
ニヤッと笑ったバディは指を噛んで舐め、脇腹からゆっくり指を上に滑らせていった。
少し乳房を揉み、乳首を摘む。
右手が下腹部を這った。
クリトリスをふにふにと押し込み、濡れてくると中に指を挿れる。
もっと酷くされるのかと思っていた。
早川先輩よりも、優しい。
思い出したくもないのに、比べたくもないのに…私が知っている男を思い浮かべていた。