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【チェンソーマン】先輩、私はそっちじゃない〈早川アキ〉

第2章 あなたの領域


デビルハンターになってから1ヶ月程経った。
早川先輩は元のバディのところに戻っていった。
私は別の人とバディになり、悪魔と戦っている。


「おい風澄、今日こそいいだろ?
いつ死ぬかわからねぇんだ。
気楽に生きようぜ」


こんな血生臭い世界で気楽なんて……早川先輩よりも少し先輩の、男の人。


「今日は早川先輩の家に行くので」

「お前、毎日行ってねぇか?
ナニしてんだよ」


ニヤニヤと厭らしい笑み浮かべるバディから目を背ける。
別に、何もしていない。してくれることはない。


「毎日じゃないです。
一昨日は行ってません」


嫌われるのはわかっている。
それでも…会いたくて仕方ない。
大丈夫、気持ちを押し付けたりはしないから。

バディは「俺も行く」と言ってついてくる。
止めたけど、聞かなかった。

早川先輩の家に着いてインターホンを押した。
先輩が出てこない。
この時間はもう家にいるはずなのに…先輩は私が来ることをわかっているからか、会った時にいない時は教えてくれる。
今日は何も言われなかった。

扉を軽く叩いて先輩を呼んだ。
少しすると鍵を開ける音が聞こえ、扉が開く。
先輩の姿に目を疑った。

ネクタイはつけていない。
ジャケットは着ていなくて、シャツのボタンは全て外れている。
ベルトも外れていて、ズボンのファスナーが下りていた。


「わーお、邪魔したんじゃね?」


心臓が嫌な音を立てた。
そうだ、お風呂に入ろうとしていたんだ、そうに違いない。


「お邪魔します」

「あ?ちょ…おいっ!」


先輩の制止も聞かず、中に入った。


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