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愛を教えてくれた君と 【ヒロアカ R18】

第5章 誰にも言えない甘い刻印



「……焦凍くん。……どうして、そんなに私のこと、……大切にしてくれるの?」


震える声で尋ねると轟は不思議そうに、けれど断定的に答えた。


「理由なんてねえよ。昔からお前が隣にいて、俺を支えてくれた。それだけで、俺がお前を愛し抜く理由は十分だろ」

「……でも、私……昔の、前世のことにずっと縛られてて……っ」

「前世がどうであれ、俺には関係ねえ」


轟はの頬を両手で包み込み、真っ直ぐに彼女の瞳を射抜いた。


「お前が昔、誰を好きだったかなんて知るか。……今、お前の隣にいて、こうしてお前を抱いてるのは、俺だ。……それじゃ、不満か?」


「……っ、……ふまん、じゃない、……けど……」


あまりにも揺るぎない今の彼の愛には戸惑い、熱い涙を零す。
目の前にいるのは、誰よりも自分を必要としてくれる「轟焦凍」という一人の少年。
これからどう向き合えばいいのか、の心は過去と現在の間で、激しく千々に乱れていった。






シーツの乱れを整え、少しだけ熱の冷めた空気が病室に流れる。
轟はを落ち着かせるように隣に座った。


「……少しは、落ち着いたか」

「うん……ごめんね、焦凍くん。……色々、取り乱しちゃって」


が俯きながら答えると、轟は彼女の細い指を自分の大きな掌で包み込んだ。


「……いい。それより、お前が倒れてからのことを話しておく」



轟は、自分でも驚くほど冷静な声で、怒涛のように過ぎ去ったこの数時間の出来事を整理し始めた。



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