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愛を教えてくれた君と 【ヒロアカ R18】

第5章 誰にも言えない甘い刻印


の身体が強張る。
腕の中にある彼女の背中が、再び小刻みに震え始めた。
彼女は轟の胸に顔を埋めたまま、頑なに口を閉ざす。
その沈黙は、単なる困惑ではなく、何か「触れてはいけないもの」を守ろうとする強い拒絶に見えた。


「……焦凍くんには、関係ないよ。ただの、変な夢を見ただけだから」

「関係なくない。お前があんなに怯えて、俺を拒絶してまで呼んだ男の名前だ。……今のこの状況で、ただの夢で済ませられるか」


轟の声に、苛立ちよりも深い焦燥が混じる。
自分の知らないところで、の心を支配している何者かがいる。

「言えないのか。……それとも、言いたくないのか」

「…………」

「……じゃあ、聞き方を変える。その『駆藤』っていうのは、お前が見て倒れたテレビの……あの男と関係があるのか。……それから」


轟は一旦言葉を切り、の肩を掴んで、無理やり自分の方を向かせた。


「……爆豪も、関係してるのか」


その瞬間、の身体が強張った。


「あいつの名前を聞くたびに、お前は俺の知らない誰かを見てるような顔をする。……その『駆藤』っていうのは、爆豪のことなのか?」

「……っ……」

「答えろ、!」

「言えない……言いたくないよ……何も知らない彼を、私の勝手な記憶に巻き込みたくない……っ」

「……『記憶』だと?」

轟の瞳に、鋭い光が宿る。
単なる夢や妄想ではない、もっと確信めいた響きを彼は聞き逃さなかった。


「……お前、前世とか、そういう話を信じてるのか。爆豪がその生まれ変わりだとでも言うつもりか?」

「……っ!」

が顔を伏せたことで、轟はそれが「正解」であることを確信した。


「……ふざけんな」


轟は低く、地を這うような声で吐き捨てた。


「あいつが誰の生まれ変わりだろうが、今、お前の隣にいて、お前を抱きしめてるのは俺だ。爆豪でも、その『駆藤』でもねえ!」

「……ん、……ぅ、んんッ……!」



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