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愛を教えてくれた君と 【ヒロアカ R18】

第3章 黎明の夢、夕暮れの再会


一方、その光景を遠くの席から眺めていたA組の面々は、箸を止めて呆然としていた。


「……おい、あれ、本当に轟か?」

上鳴が、口からポテトを落としそうになりながら呟く。


「……あんな幸せそうな顔、初めて見たわ……。なんか、後光が差してねーか?」

瀬呂も引き気味に同意する。


「……片思い、だと……。あの轟くんをそこまで狂わせる女子生徒がいるとは……恐るべし…」

葉隠や芦戸も、驚きと興味が混ざった表情で二人を見つめていた。
爆豪だけが「ケッ、反吐が出るぜ」と毒づきながら、猛烈な勢いで辛口カレーを口に運んでいたが、その視線は一瞬だけ、幸せそうに微笑む轟と、顔を真っ赤にしているの方へと向けられ、すぐに忌々しそうに逸らされた。

の心の中では、今も駆藤の影が消えたわけではない。
けれど、こうして「今」を全力でぶつけてくる轟の熱を、彼女は確かに感じていた。



食堂での「公開告白」からようやく嵐が去ったかと思いきや、と別れてA組の教室に戻った轟を待っていたのは、さらに激しい第二陣の嵐だった。


「おい、轟! ちょっとこっち来い!」

「轟さん! 先ほどのお話、詳しく伺ってもよろしいかしら!?」


教室に入るなり、切島や上鳴、さらには八百万や芦戸といった面々に包囲される。
轟は相変わらずのポーカーフェイスだが、どこか吹っ切れたような穏やかな空気を纏ったまま、自分の席に座った。


「……なんだ、騒がしいな」

「騒がしいのはお前だろ! 聞いたぞ、食堂で普通科の子に『片思い』宣言したって!」


上鳴が肩を組みながら、ニヤニヤと顔を近づける。


「ああ、事実だ」

「さらっと認めたよこのイケメン……! 相手は幼馴染なんだろ? 昔から好きだったのか?」


切島の問いに、轟は窓の外の空をふっと思い出すように見つめた。


「……物心ついた時から、隣にいた。親父のことで荒んでた時期も、あいつだけは普通に接してくれたんだ。……この間の体育祭の後、ちゃんと好きだと伝えた」


教室に「キャーッ!!」という女子たちの黄色い悲鳴が響き渡った。


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