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愛を教えてくれた君と 【ヒロアカ R18】

第1章 灰色の雨と、血の誓い


結果は、初戦敗退。


「はぁ、はぁ……っ……」

ゴール地点で膝をつき、肩で息をする。
ヒーロー科の層は厚く、が次のステージに進むことは叶わなかった。

「! 大丈夫!? 顔色すごいことになってるよ!」

先にゴールしていた普通科の友達が駆け寄り、支えてくれる。
は力なく首を振った。

「うん……ちょっと、疲れちゃっただけ……。……行こう。皆の試合、見なきゃ」

初戦を終え、熱気に包まれるスタジアムの通路。
は友人に支えられながら、ふらつく足取りで観客席へと向かっていた。
頭の中では、まだ先ほど見た爆豪の……駆藤の面影が、爆音のように鳴り響いている。


「、大丈夫? 本当に真っ青だよ」
「うん……ごめんね、ちょっと圧倒されちゃって……」

友人に苦笑いを向けたその時、背後からけれど聞き慣れた落ち着いた声がした。


「」

振り返ると、そこには圧倒的な実力で初戦を突破した轟が立っていた。
わずかに土埃がついているが、その表情は崩れていない。


「焦凍くん……。初戦突破おめでとう」
「ああ。……お前、大丈夫か。順位は……残念だったな」

轟は一歩近づき、の顔を覗き込み、瞳の奥にある動揺を鋭く捉える。


「ううん、私にはこれが精一杯だよ。……焦凍くん、約束通り凄かったね。本当にかっこよかった」

「……そうか。なら、二回戦も見てろ。もっと圧倒的に勝つ」

「うん。……あ、そろそろ行かなきゃ。友達も待たせてるし、また後でね!」

は逃げるようにその場を離れようとした。
これ以上、焦凍のまっすぐな瞳に見つめられていたら、自分の心の中に渦巻く「もう一人の男」の存在を悟られてしまいそうだったから。
しかし、その腕を轟の手が優しく、けれど拒む隙を与えない強さで掴んだ。


「……待て。何かあったのか」

「えっ? 何も……」
「嘘だ。お前、俺を見てるようで、見てねえだろ。……さっきから、誰を思い出してる」


轟の問いに、の心臓が跳ねた。
幼馴染として、彼はの細かな変化に敏感すぎる。


「……気のせいだよ。ただ、ちょっと疲れちゃっただけ。焦凍くんも、次の試合があるでしょ? 集中して」


「」
「また後でね!」



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