第5章 EXSTRA①〜Be my Valentine♪
当の陽菜多自身は、きっと、俺の胸をここまでかき乱している自覚なんて、ねーんだろうけど・・・。
それがなんだかちょっと腹が立つというか、
やられっぱなしで悔しいというか、
なんだかそんな不思議な気持ちがむくむくと湧いてきてしまった。
「陽菜多」
「何?」
だから俺は、彼の名を呼ぶ。
今度はこっちの番だ。
突然呼ばれて、無防備に立つ彼をぎゅっと抱きしめる。
え?・・・と一瞬固くなる陽菜多の身体
そして・・・
「約束だ・・・守れよ?」
驚いたような顔をする彼
その顎をくいと少しだけ上げ、
深い・・・深い・・・
キスをしてやった
背後に広がる横浜の街明かりが
まるで海のように俺達を包んでいた。