第5章 EXSTRA①〜Be my Valentine♪
陽菜多がずいっと顔を近づけてくる。胸には俺の名刺を抱きしめたままだった。
「見せないよ・・・だって、これ、俺がもらった大事な・・・『手紙』だもん」
そう言いながら、また、陽菜多の唇が俺のそれに押し当てられた。
またやられた!
そう思ったときにはすでに陽菜多は、踵を返して改札口に走り込んでいた。
よく見たら、終電が到着する時間になっていた。
手を振りながら、改札口に消えていく。
「またキスしてねー!!」
そんなこと、でけえ声で言うんじゃねえ・・・
そう思いながら、彼を見送る。
唇に残る、陽菜多の体温。
知り合い・・・じゃない
友だち・・・でもない
なんとなく、この間、出会ったときから、予感していた。
どうしようもなく、惹かれていた。
知り合いじゃない
友だちでもない
認めざるをえなかった。
俺は陽菜多を・・・恋人・・・だと・・・思っていることを・・・。
【EXSTRA①Be my Valentine♪ 完】