第2章 恋が愛に変わるまで
「お"か"か"ぁ"…」
任務を終えて帰ってきた棘が喉を枯らしながら手を伸ばしてきたので、そっとその手を掴んだ。のどスプレー足りなかったのかな…。
「お疲れ、棘。憂太くんもお疲れ!」
凭れ掛かってきたので支えながら、棘の部屋へ向かう。
「あれ…狗巻くん、普通に歩いてたんだけどなぁ…」
「……棘!甘え過ぎだ!」
憂太くんの声に真希が反応して、棘を怒鳴りつける。
「真希、大丈夫。私もしたくてしてるから……って、ちがっ、別にしたいわけじゃ…!」
呆れる真希に甘える棘。ニコニコしている棘を見ていると、何もかもどうでもよくなる。私のこの好意も、みんなにバレているんだろうなぁ。
部屋に着いて棘をベッドに座らせる。だけど、押し倒されて、棘が私の腰に跨った。この体勢、むりっ…ドキドキしすぎて唇が震え、少し涙を滲ませながら棘を見上げた。
棘は腰を挟みながら膝立ちになり、スマホを構えた。撮られる!咄嗟に腕で顔を隠そうとしたけど掴まられて、パシャ…と音がした。
「しゃけ〜!」
スマホの画面を私に見せてきてまた画面を自身の方に戻し、ニコニコしながらなにやら操作していた。私、すごい変な顔してた…。
この時の写真は今も、棘のロック画面。