第2章 恋が愛に変わるまで
ある日、真希が棘のスマホの画面を見た。近くにあった棘のスマホで時間を確認しようとしたのだ。一拍遅れてやばい!と思い、咄嗟に棘のスマホを奪ったが、間に合わなかった。
「なんだ今の……お前ら、まじでそういう関係?」
「ちっ、ちがうっ!!何もしてない!!」
「しゃけしゃけ〜」
棘は否定して…。
隙を取られてパンダくんに棘のスマホが奪われる。憂太くんと二人で画面を見ていた。なにこれ…なんかの拷問?
憂太くんは真っ赤になって、パンダくんはニマニマしていた。なんで私がこんな恥ずかしい思いしなきゃいけないの…。
「棘!!今すぐ消して!消さないと、もう知らない!」
羞恥が怒りに変わり、棘を責める。ぷんぷんと怒りながら食堂を出ていく。ご飯を食べていたのに、途中でやめてしまった。
棘にしか知られたくなかったのに…あんな顔。
「高菜!」
謝られても知らないんだから…。
追いかけてくる棘を無視して教室に向かう。廊下で走る棘は、先生に怒られたらいい。
ドンッと背中に衝撃を感じ、気付いたら抱き締められていた。でもすぐに進もうと足に力を入れる。全然、動かない…諦めて、その場に留まった。
目の前に差し出されたスマホ。棘はそのままロックを開け…って番号見えちゃったけど…。棘は気付いていないのか気にしていないのか、そのままフォルダを開いてロック画面にしている画像を長押しした。
「ま、待って……棘だけ見るならいいから…誰にも見せないで………他のもそうして」
他にもいっぱい私の写真があるのが見えた。寝顔まであって、恥ずかしくなる。棘はどうしてそんなに私に拘るの?