第3章 結ばれる緣
真希、1.2年の時はこういう話を嫌がってたのに、3年になったくらいから、抵抗がなくなったようだった。たぶんその時に、大人の階段を登ったんだろう。
棘が耳元に近付いてくる。噛まれるのだろうか、舐められるのだろうか。構えていると、考えていた選択肢を選んでくれなかった棘。
「好き」
「ひゃ…と、棘……いきなり言わないで…」
聞かれていないか心配になり、目だけで周りを見る。誰にも聞かれていないようだった。胸を撫で下ろしていると、太腿に置いた手を握られて、指が内腿に触れた。
握って止めるとするりと逃げられて、頬を押さえられた。顔が近付いてくる。棘の口元は襟で隠れているが、このままだと…必死に抵抗していると、倒れて棘が上に乗る。棘の腕で頭は守られていたけど、棘は大丈夫だろうか。
「棘……大丈夫?」
「しゃけ。高菜?」
"大丈夫、祝詞は?"と聞かれて頷く。額が合わさり、棘は至近距離で笑った。
「お前ら、イチャイチャしすぎだろ」
「いくら〜、明太子!」
「棘?!何言ってんの!?」
"結婚するからいいの"って、なんで言っちゃうの。でもみんなは「はいはい」といつもの棘の戯言だと思っているようだ。
みんなが目を逸らした隙に襟越しにキスをされる。コソコソと喋りながら胸を押すと棘は起き上がり、ファスナーを下げた。え?下げた?何するの?
また腰を折って近付いてくるので、必死で押さえたが、右手だけで簡単に両手を掴まれてしまう。頭の上で押さえつけられて、直接唇が重なった。