第3章 結ばれる緣
朝目が覚めると棘はいなくて、みんなが起きる前に部屋に戻ったようだ。今日から学校が始まる為、歯を磨いて制服に着替える……のだが、スカートが見当たらなかった。
学ランと一緒にハンガーに掛けていたはず…いろんなところを見てもなくて、焦る。ギリギリまで探していたが見つからず、1分丈のスパッツのまま校舎に向かった。ストッキングを履いているので、肌寒さはあまり感じなかった。
教室に入ると、席に座った棘が「しゃけ」とピースしていた。あぁ…前にもこんなことあったな。あの時は私のじゃなかったけど。
何も言わず棘に近付いて、ぺしっと頭を叩いた。私が必死に探していたのに…。
「棘のせいで遅刻するとこだった!返して!」
棘を椅子から落とし、履いているスカートを鷲掴む。
「おかかぁ!」
棘もスカートを掴んで必死に抵抗している。スラックスを持ってきていないらしい。細かく入ったプリーツが開き、相当腰を巻いてるのだとわかった。下手くそ…。
私のスカートは学ランをしまい、胸の下まで上げるように作られた物。それを腰で履いているのだろう。
「棘!返してよ!」
というか…サイズがピッタリなのが悲しくなる。私のアンダーは棘のウエストと変わらないのか。
「バカップルが」
「真希!聞こえてる!」
ボソッと呟いた真希の声が聞こえ、指摘すると、「地獄耳」と言われた。というか、真希だってバカップルだから。憂太くんに頭を撫でられながら言えるもんじゃないでしょ。
なんとか棘からスカートを奪い取り履いて、席に座った。「おかかぁ…」と呟く棘は無視した。