第2章 恋が愛に変わるまで
悟が来て、転校生が入ってくる。私たちは禍々しい気配を感じ取り、臨戦態勢にはいった。転校生の男の子は――呪われている。
リカちゃん?に呪われているらしく、悟の言葉で私たちは警戒を解いた。手が棘にきつく握られる。みんなは怪我をしていたが、私は棘に守られていた。
「棘、あ…ありがとう」
「しゃけ」
棘はニコニコ笑いながら頬を擦り寄せてくる。近過ぎるって……心臓は壊れそうで、でもその気持ちを知られるのが恥ずかしくて、なんでもないフリをしていた。顔、熱い…。
「ツナツナ」
棘は私の顔を見て、頬を両手で覆った。赤くなってるんだ…全部バレてしまいそうで、ふいっと顔を逸らし目を固く瞑った。
悟が転校生――乙骨憂太くんにみんなを紹介している。私の番が来て、「よろしく」と手を振った。
「あ、あと…その二人は気にしないで。いつもそんな感じだから」
どんな感じよ……悟の雑な紹介に頬を軽く膨らませると棘が肩を抱き、頬を指で挟んできた。音を立てながら空気が漏れていく。
「しゃけ〜」
頬を雑に撫で、額をぐりぐりと私の頭に擦り付けてくる。痛い…そう思っても私が振り払うことはなかった。