第2章 恋が愛に変わるまで
それから君はよく任務に出るようになった。そして、一緒に過ごす内に君の言葉が次第にわかるようになった。
「こんぶ〜」
「おはよ、狗巻くん」
「おかか!」
違う?何が違うんだろうか…太陽は昇ったばかりで、君は狗巻くん。
「ツナマヨ!」
「あ……と、棘くん?」
そろそろ名前で呼べということだったので名前で呼ぶと、それでもお気に召さなかったらしく、この時から私は、"棘"と呼ぶようになった。
「しゃけ〜」
教室では悟が来るまで棘は私の真隣に椅子を持ってきて、肩に頭を預けながら目を瞑る。
私はこの頃すでに、棘が好きだった。
いや、恐らく…会った瞬間から好き。私は君の言葉で呪いにかかったのかもしれない。
「お前ら、絶対付き合ってるよな?」
席に座りこちらを振り向く真希の言葉に、目を丸くしながら首を振った。棘は距離が近い。
でもそれは、女子の中では私だけのようだった。