第3章 結ばれる緣
目が覚めて目を開けると、棘と目が合った。なんで棘がいるんだっけ?棘と結婚した幸せな夢を見てるんだと思い、ぎゅっと抱きついて口付ける。
「とげ、すき…」
すりすりと胸に擦り寄ると、棘の肌の温度を感じた。でもすぐに離されて、棘が上に覆い被さった。肌に感じる空気に、自分が裸なのを思い出す。そして昨晩したことや、これが夢ではないことに気付いた。
「しゃけいくら、明太子」
「へ?」
"煽られたからするよ"と私を見下ろしている。私、何もしてない…。部屋が明るくて、胸が棘の瞳に映る。「見ないで」と胸を隠した。
「おかか!」
お、怒られた…"隠すな"って怒られた。棘の目が本気だ。片腕でも棘には呪言がある。使われたら、抵抗なんて出来ない。棘の方が強いんだもの。
「あげ……」
何か喋ろうとしたので、慌てて口を塞いだ。お陰で胸が出てしまう。その手を掴まれて、一気に引っ張られた。勢いで起き上がって、棘の膝の上に乗る。胸で棘の顔を押し潰していた。
慌てて離れようとしたけど、あまり離れられず、棘の手に背中を押さえられてしまう。棘の棘が、当たってる…お願いだから、沈めて…。
「まだ待ってよぉ……怖い…恥ずかしい…」
「……しゃけ」
棘は何かを呑み込んで、"わかった"と答える。私を下ろして布団を掛け、私の着替えを出してから自分の服を持って部屋を出ていった。