第3章 結ばれる緣
あれから1年以上の月日が流れて、来月から4年生になる。宿儺と戦い、敗れた宿儺は今も悠仁くんの中にいて、小言ばかりを言っている。
「しゃけしゃけ〜ツナマヨ!」
棘とは相変わらずで、私の"聞いて欲しいことがある"というのは、有耶無耶にされたまま日々過ごしている。
「どこに行くの?」
"泊まりで出掛けよう"と言われて、少し期待してしまう私は厭らしいのだろうか…。
"行けばわかる"と教えてくれない棘に首を傾げながら準備をした。
既に準備を終えている棘は私の部屋でベッドに座り待っている。大人しくしていると思ったら、邪魔をされた。
髪を指に絡めて上げ、項に噛みつかれた。そのまま髪から手を離し、逃げられないように肩を抱いて舐め始める。
この…抱きつき魔!噛みつくし舐め回すし…やっぱり、距離感おかしいよ。慣れない私もおかしいよ…。
「ん…棘、準備できな…んぁ……」
声を我慢出来なくて漏らしてしまう。棘は私の反応にクスクス笑いながら胸に手を飛ばした。心臓がある辺りに手を当て、私の速い鼓動を感じているだろう。
というか、ほぼ胸触ってる…。
恥ずかしくてぎゅっと目を瞑ると、耳に棘の息がかかった。
「イけ」
「っ!……ンッ、はっあッ!」
ビクビクと身体を跳ねさせ、果てる。ずるい…同じ言葉に呪力を乗せる術式なのに、私は何も出来ない。
「……棘!!呪言は使っちゃダメ!喉に負担かかるし、こういうことで使うもんじゃないの!」
「おかかぁ……すじこ」
「ひとこと余計だよ!」
"ごめん……悦んでるくせに"。
そろそろ、やり返したい。全然、反省してないんだもの。