第2章 恋が愛に変わるまで
その後は交流会の打ち合わせで来ていた京都校の生徒たちと一悶着あったが、なんとか収まった。野薔薇ちゃん、怪我しちゃったし…。
放課後、棘に連れられて彼の部屋に来たが、扉を閉めるなり抱き締められて、どうしていいかわからなくる。この、抱きついてくるのをどうにかして欲しかった。
「棘、待って…やだ……ちょ、やだってば!」
ベッドに押し倒されて、学ランのボタンを外された。シャツのボタンまで幾つか外され、胸元が開く。
バンッと扉が開いて、肩を跳ねさせながらそちらを向く。
「何かあったんですか!?大丈夫ですか!」
恵くんが入ってきて、私の声で心配になったようだ。私たちを見ると、何も言わずに扉を閉めてどこかへ行ってしまった。
「高菜…」
棘は眉を下げて身体の力を抜き、外したボタンを戻していく。初めてあんな乱暴にされた。棘、どうしたのかな。
起き上がって棘の目を見つめる。罪悪感に揺れていた。そっと頬に触れ、「どうしたの?」と問う。棘はその手に少し擦り寄って、目を伏せた。
「ごめん」
普通に喋った。高菜で伝わったからいいのだけど…棘は気が済まなかったらしい。少しずつ、棘が男になっていく。それを間近で感じながら、少し期待をしていた。付き合うまでする気はないのだけど。