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君の言葉で縛って【狗巻棘】

第2章 恋が愛に変わるまで


12月24日になり、私はあの時ちゃんと聞こえていなかったので、悟から詳細を聞いた。棘は呪術師として、パンダくんは学長のお気に入りで…戦場へ向かったようだ。

真希や憂太くんと学校に残っている。教室の前で止まり、聞こえてくる声に耳を澄ませた。二人が話している。聞かない方がいいかと思い、踵を返した。

廊下を歩いていると、帳が降りていくのに気付いた。すぐに窓から飛び降りた。

真希があの呪詛師と対峙している。

「真希!」

「来るな!」

一瞬足を止めたが、そのまま真っ直ぐ駆け寄った。

「真希!"私はここにいるよ"!!」

精一杯思いを込めた。
でも…すぐに真希は動かなくなった。この人、強すぎる。

「"治って"……"治って"!」

私の力ではこんな怪我…治せるわけがない。どうしよう…真希が死んじゃう。ゆらゆらと近付く脅威にも気付かぬまま、必死に声をかける。

だがその男は私と真希を通り過ぎていった。そして壁が破壊される。パンダくんだ。来てくれた…でも、パンダくんの体術でも…咄嗟にパンダくんに声をかけた。

でも、真希の呪具がパンダくんの胸に刺さった。

「堕ちろぉおお!!」

棘だ。棘も来てくれんだ…間に合わない、でも…。

「棘ぇ!"私はここにいるよぉおお"!!」

大きなクレーターを空けて、呪詛師は堕ちた。早く真希を…みんなで駆け寄ると真希が何かを言っていた。そこからの記憶はほとんどなくて、棘の香りに包まれたのはわかった。
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