第17章 愛のキューピット
あれ?これも言ったなかったっけ?
「じゃあ俺、学生さんと付き合ってる
ということですか?」
『ま、そうなりますかね?』
というと溜め息をついて、
二宮さんは笑いだした。
「本当にあなたっていう人は…
つくづく面白い人ですよ。」
「本当に面白い子だわ、莉子 ちゃん」
唯ちゃんも櫻井さんが微笑んだあとで
可愛らしく微笑む。
『そんなにおもしろいですか?
ていうか何も言ってなくてすいません。』
一応、二宮さんにお辞儀をする。
隠してたわけじゃないんだけど…。
「あと言ってないことは?」
『ん~…あ!今、春休みです。』
「ふはっ…あなた最高ですね。」
そう言ってまた皆が笑う。
何がおかしいのでしょう?
「ニノ学生の彼女かぁ~」
「なにー?
翔は学生の方が好みなの~?」
こちらのカップルも
仲良さげに微笑んでる。
よかった、みんな笑ってる。