第17章 愛のキューピット
海の家で昼ごはんを終えて
次はある喫茶店に行った。
カランっ♪
『二宮さん、よく?』
ここは二宮さんがおすすめ
してくれたところ。
角にあってあまり人気がないし
もしかしたら隠れ家?
「二人で来ようと思いましたけど
ま、お二人にもお譲りしますよ」
二人って…考えてたんですね。
ちゃんと二人のこと。
「マスター俺の彼女です。」
と席の座ると二宮さんが
一人のおじいさんに言った。
あたしは急に紹介されて
ペコッと頭を下げた。
「へぇ、かわいい子じゃない?
あら?そちらは、櫻井さん?」
「あ、はじめまして。
なんか、すいません。」
そう櫻井さんが言うと
マスターはにこっと笑って、
「いいんですよ?
ここね?夜からにしてるんです。
朝は私が苦手でね?ふふふ」
「へぇ~じゃあ今はちょうど
いい時間なんですね?」
そう、ごゆっくり。と言って
マスターは倉庫に戻っていった。
「いいでしょ?ここ…って
莉子 ちゃん?」
『唯ちゃんって…
本当に…本当に…可愛いですね。』
そう言った瞬間、
全員がコーヒーを吹いた。