第17章 愛のキューピット
そして当日…
場所はまず海
記者が唯ちゃんと櫻井さんの
家を張り込んでるらしいから
あたしが唯ちゃんの友達替わりに
迎えにいって、
二宮さんは櫻井さんを迎えにいって
現地集合となった。
「今日はごめんね?
それでありがとう。」
と海に着いてからあたしと二宮さんに
お礼を言う櫻井さん。
そして後に唯ちゃんもお辞儀をする。
なんか…二人とも可哀想だな。
こうでもしなきゃデートなんて
できないんだよね。
『いいんですよ。
二宮さんといても、ゲームばっかり
なんでしょうし!』
「なわけないでしょーよ!
あなたね、ワタクシいつも
かわいい子かわいい子って
してあげてるでしょ?」
『なっ…!
あ、すいません。』
二人の空間になってしまってると
思ってると二人も空間が出来ていて
海辺に行ってた。
「ははっ…なんかベタですね。
あの海辺に二人でって…」
『でも、二人とも人なんですよね。
あんな風に恋もするし、
イチャイチャだってするし…
そういう権利あるのになんで
騒ぎ立てるんでしょうかね?』
なんて質問してみると
二宮さんはあたしの後ろにきて
ギュッと抱き締めた。
「たぶん、羨ましいんですよ。
美男美女だし?ラブラブだし?
俺なら堂々と言いたいですけどね…」
『え?』
「莉子 ちゃんが好きって。
莉子 ちゃんと付き合ってるって。
莉子 ちゃんを愛してるって?」
『……ばか』