第10章 俺を見てください。*nino*side
「ん……」
楽屋の天井…?
『あ、二宮さん!』
隣には愛しい彼女がいた。
なんで…あなたが…
「どうしたんですか…はぁ…」
重たい体を起こして、
彼女を見つめる。
『あ、寝ててください。
いや、櫻井さんが…』
翔さん、あなたって…
どんだけお人好しなんです?
「すいません。」
『いや、あたしこそ!
たぶん、あたしのがうつったんだし!
その…キツいこと言ったから…』
そう言って落ち込む莉子 ちゃん
もう…あなたは…
「聞かせてくれません?
晃…って誰ですか?」
その名前を言うと
莉子 ちゃんはピクとさせた。
『なんで…』
「いや、寝言で昨日…
しかも泣いてて…」
そう言うと莉子 ちゃんは
溜め息をついて彼女は口を開いた。
やっと聞ける。