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コンビニの恋人

第9章 忘れない人


「はい、あ~ん!」


『あ…あ~ん…』パクっ


コンビニで買ったと言う
おかゆを食べさせられるあたし。


いいって言ったのに…。
二宮さんはしたいみたいで。


「お…完食…
よくできました!」


そう言いながら二宮さんは
あたしの頭を撫でた。

だから、熱あがる!


『子供扱いしないで…ください。』


「はは…すいませんね。」


二宮さんはお皿を片付けに
キッチンに行った。


『なんか…すいません、いろいろ』


「休んでてください。
今日どうせ暇だったんで…」


『尚更すいません。
重要な暇を…』


本当に申し訳なくて、
あたしはキッチンに向かった。


「あぁ、もう。あなたは…
はぁ…じゃあ俺の暇を潰した責任に
俺のこと後ろから抱きしめてください。」



『は…?ちょっと意味が…』


「それが嫌ならキスでもいいですよ?」


き…キス!!?
む、無理無理無理無理!
ていうかカップルでもないのに
なんでこんなことしないといけないの!?




『じゃ…じゃあ抱きしめます。』


「ふふっ…どうぞ?」



そう言われて遠慮なくあたしは
後ろから抱きしめた。

思った以上に暖かくて
すごく気持ちよかった。
あまりにも安心して…眠くなる。




「莉子 さーん?
寝てたり~…」


『……あ…』


「あ……って!」


ヨダレ…ついちゃった。
どうしよ…。
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