第7章 ドキドキする存在
ピッ…ピッ…ピッ
そして深夜のコンビニ
今日はスタジオで撮影らしく、
コンビニでの撮影もあと一回らしい。
だから今日はちゃんと営業中…。
でも体は熱くなったまま…。
どうしましょう…
「ちょっと莉子 ちゃん!」
『あ、瀬崎さん…おつかれです。』
そんなとき瀬崎さんが
またMyojoを持ってきた。
「おつかれ。
どう?嵐の魅力わかってきた?」
ニコニコして言う瀬崎さん
魅力というかなんというか…
『あの…全国民にとって
嵐って雲の上の存在ですよね?』
「へ?あ~…まぁ、そうよね。
でも同じ人間じゃない?
失敗したり、感動したり、悔しかったり
きっと嵐だってあるって思うけど?」
なんて瀬崎さんの深い話
“同じ人間”
そうか。そうだよね。
嵐はロボットじゃないよね。
アイドルていうのがあるだけで
あたしたちと同じ人間じゃん。
「だから恋もするし?
あたしはおばさんだから
週刊誌とかに撮られてれも微笑んじゃうのよ。
きっと若い子はいやだろうけどね?」
なんて笑いながら言う
瀬崎さん。
嵐もすごいけど、
ファンもやっぱりすごいな。
なんて思ってると、
いつもの時間に彼が来た。