第6章 可愛いあの子 *nino*side
しやがれの収録を終えて
みんなで楽屋で帰る途中。
「いやぁ…今日疲れたね…」
と相葉さんが以外にも弱音を…。
今日はゲストがアスリートの人だったから
トレーニング尽くしの収録だった。
「珍しくニノが弱音はかないね」
Jが驚いた様子で俺を見る。
確かに我ながらすごい。
いつもは一番に疲れた発言をする。
「そうですね。
ま、楽しみがあるんで…わたくし」
なんて、にやけると
この人たちはまた会議をしだす。
本当におもしろい人たち。
そんなとき翔ちゃんが
俺のところにきた。
「ニノ…まさかとは思うけど…
あの子、 莉子 ちゃんじゃない?」
翔ちゃんの衝撃の発言!
どこに? 莉子 ちゃんが何で?
「あ…」
その瞬間、俺にもはっきり見えた。
俺の会いたい愛しいあの子が…。