第42章 大切な家族 *nino*side
『ふー…やっと寝た』
そう言って疲れた様子の莉子
そんな様子を見て思ってしまう。
チャンス到来!
『和也くん…何してんの?』
「ん~?抱きついてんの」
『起きちゃうでしょ…』
本当、母親なってから
構ってくれないんですもん…。
そろそろいじけますよ?
「静かにしてればいいんでしょ?
まぁ、声でちゃうんでしょうけど…」
久々に見る莉子 の真っ赤な顔
この子は母親になってもやっぱり
変わらないな…本当に…
そう思いながらも、
俺は莉子 の耳をカプッと噛む。
『かず…っ…ひゃ…』
「ほれ、静かにしなさいよ。
起きちゃうでしょ?」
そう言いながらも莉子 を
こっちに向かせて久しぶりの
キスをする。
やっぱり…これに飢えてたんですわ。
『んっ…ぁ……』
「……たまんない」
「あ!お父さん食べてる!
お母さんを食べてる!」
おっと…おしましか。