第42章 大切な家族 *nino*side
結局、今日もお預け…。
これか…監督が言ってた、男の苦労。
「お父さん!」
そう思いながらゲームをしてると
葵がテクテクと歩いてきた。
そんな葵を俺はひょいっと
膝の上に座らせた。
「どうした?」
「お母さんとお父さんは
どーやって好きになったのぉー?」
「ん~?好きになったの…か。」
莉子 の顔をチラッと見ると
少し目があった。
何あなた顔真っ赤じゃない。
思い出したんですか?
「わかんないんだよね。
いつのまにか好きになってた。」
うん。本当に今!とかじゃなくて…
いつのまにか…どんどん愛しくなっていった。
「ん~…わかんなぁい!」
難しかったのか葵は悠と
子供部屋に遊びに行った。
『ねぇ、和也…
なんで好きになったの?』
そう言って次は莉子 さんが
俺の横にくる。
こういうところ。もかな?
俺をドキドキさせる。
「わかんなぁい…」
『葵のまね?』
「うん、本当に可愛いよね。
二人とも…それに莉子 さんも」
そう言って莉子 の腰に手を
つけてこっちに引っ張った。