第31章 愛する彼の…
“もうすぐ着きます”
そのメールを見て最後の飾りに
焦るあたしと翔ちゃん
「莉子 …ありがとう」
『え?』
「ママにご褒美くれて…」
翔ちゃん、涙腺ゆるむ!
そう思いながら飾りつけを
急いでする。
『翔ちゃんにもご褒美あげる。
もしよかったら…
和也のことパパって呼んでいいよ?
って反応みたいだけだけど…』
そう言うと若干嬉しそうな顔を
してる翔ちゃんがいた。
「今日だけ」
返事を聞いた瞬間
ドアの開く音がした。
「ただいま~」
愛しい彼の声
「おかえり…パパ!」
「かえりなさい。パパ?」