第31章 愛する彼の…
和也さん感動して玄関で
放心状態なんですけど…
そんなに嬉しかったの?
「……はぁ…やられた。」
でもね?和也さん…
もっともーっとやられますよ?
『二宮和也さん』
「誕生日!」
『「おめでとう!!」』
と言ってリビングの扉を開けて
後ろからクラッカーを鳴らす。
「うわっ…これ二人で?」
『うん!翔ちゃんが手伝ってくれて…』
「あたりまえだろ?
女に任せれねぇよ!」
そんな翔ちゃんの頭をなでなでして
笑う和也の顔はお父さんだった。
『おめでとう。和也』
「ありがとう。莉子 さん」