第29章 幸せにします。
『どちらさま…ですか?』
そう問いかけたけど…
聞いた声にあたしは驚いた。
だって…
「はぁ…和也…です。」
そう。和也なんだもん。
和也がこのドアのさきに…
でも開けれなかった。
何かダメな気がした。
まだ…違う。
『その…ごめんなさい。
変な不安とか…抱いて…』
「…不安じゃなくて…
変な心配でしょ?
まぁ…どっちも俺がしたんだけど…」
大野さん…強い心くれましたよね。
頑張って使ってみます。
だって…やっぱりあたしにはね?
二宮和也しかいないんだもん。
「あの…とりあえず…ドアを…」
ガチャンッ