第27章 芸能人の恋人*リーダー*side
莉子 ちゃんが帰ろうとした
そのとき、見覚えのある顔が見えた。
でも、彼はまだ俺たちには気づいてない。
そう。ニノが何かを探してる。
きっと…それはこれかな?
「莉子 ちゃんはさ?
ニノにお仕置きされるでしょ?」
そう言うと顔を真っ赤にして
莉子 ちゃんが振り向く。
「じゃあね、こっちがしよっか?
あんまり怒らせたくないけど…
余裕なくなるぐらいにしちゃお?」
そう言ってニノがこっちに
気づいた瞬間に俺は
莉子 ちゃんを抱き寄せた。
『お…大野さん!?』
「シーッ!…10秒だから…」
そう言って、俺は莉子 ちゃんを
もっと力強く抱き締めた。
ニノ…余裕はなくなりそうかな?