第27章 芸能人の恋人*リーダー*side
うん。効果抜群かな?
ニノ…そんな顔するなら捕まえにきなよ。
離すつもりなんてないんでしょ?
ニノがまた家の方向に戻っていったのを
見て俺は莉子 ちゃんから離れた。
『もう急に…』
「莉子 ちゃん、後は俺に任せて?
ほら、詩織ちゃんだっけ…
その子の家にでも今日は行きなよ?」
『はい…そうします。
すいませんでした。』
そう言いながらペコッと頭を
下げて立ち上がる莉子 ちゃん
「芸能人の恋人なんてよく引き受けたよ。
このまえは強い心を半分こなんて
言ったけどね?
今回は半分こ、なし!
きっとニノは幸せにできないかもしれない。
そんなの俺だって確信できないよ。
だから…よかったら
ニノを幸せにしてくれませんか?」
そう言うと“考えときます”と
言って帰っていった莉子 ちゃん
きっと大丈夫。
さて、ニノをどうにかしないとね?
「あ…キャットフード…買おう…」