第20章 大丈夫ですよね?*nino*side
〈アトラクション変えまーす!
少々お待ちくださーい!〉
そのスタッフの声を聞いて
俺は大野さんの横に座った。
「ねぇ、ニノ?」
とボーッとしたタルんだ大野さんの声
「何よ…あなた…」
「あのね?気になってたんだけど…
#NANE1#ちゃんの友達だっけ?
あの…ADの子」
そう言ってスタジオの奥の方を
指差す大野さん。
あ、そうですね。
にしてもあの子がなに?
「さっきから青ざめた表情で
携帯電話、握ってて…
なんか助けてって顔してるの。
まさかだけどね?
莉子 ちゃんに何かあったのかな?」
そんなこと…あるわけ…
そう思ってると、
その女性ADさんである
莉子 の友達が俺のところに
恐る恐る来るのがわかった。
ないよね?