第6章 爆殺王のお見舞いは、唐辛子の匂い?【ヒロアカ/爆轟夢】
「……ちっ、ったく。勝手にくたばってんじゃねぇよ、クソが」
熱でぼんやりした頭に、聞き慣れた怒鳴り声が響く。
あたし―― は、雄英高校の自室で寝込んでいた。
季節外れの風邪。よりによって、一番騒々しい男に一番見られたくない姿を見られている。
「かっ、ちゃん……? なんで……」
「寮の飯にこねぇからだろ! 欠員が出ると訓練のバランスが狂うんだよ、ボケが!」
そう言いながら、爆豪勝己は乱暴に椅子を引いて座った。
不機嫌を絵に描いたような顔。だけど、その手には場違いなほど丁寧に包まれたタッパーが握られている。
*