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『はつこい』
第13章 『 負けられない理由 』
『 御守りみたいな言葉 』
何回も何回も思い出す。
忘れることは無い言葉。
待たせている人がいる。
体育館の扉を押し開けると、いつもと同じ練習の音が広がった。
「……お、顔色戻ったな」
蓮がボールを回しながら、にやっと笑う。
「昨日まで死にかけてた奴とは思えねぇ」
「もう平気」
短く答えて、凛人は視線をコートに向けた。
(負けられない)
理由なんて、もう分かってる。
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