第7章 輪姦合宿
「……汚れただの何だの、そんなクソみたいなこと二度と口にすんな。……俺が、今ここで全部、なかったことにしてやる」
爆豪は立ち上がり、彼女を自分の背中に隠すようにして立たせた。
手のひらからは、かつてないほどの激しさで火花が散っている。
絶望していた男の姿はもうどこにもない。そこには、ただ一人の少女を護り抜く「ヒーロー」の姿しかなかった。
「……おい、ヴィラン連合。……を家畜扱いした落とし前……テメェらの命で払わせてやるッ!!」
爆豪の咆哮が、神野の夜空に響き渡る。
だが、瓦礫の山に君臨する「悪の支配者」OFA。
その圧倒的な圧力を前に、爆豪の身体は硬直した。
生物としての本能が死の恐怖に震え、一歩も踏み出すことを許さない。
背後で震えるを庇いながら、爆豪は己の無力さに歯噛みした。
その絶望を切り裂いたのは、天から降り立った「平和の象徴」の拳だった。
「……救けに来たぞ!!」
オールマイトと巨悪が激突し、爆風が荒野を薙ぎ払う。
戦いの余波だけで自分たちが消し飛びかねない異常事態。
今の自分たちでは、ここでは足手纏いでしかない。
「……クソがッ!!」
爆豪が焦燥に駆られたその時、夜空を駆ける人影があった。
「来いっ!!」
上空から響いたのは切島の声。
飯田と緑谷を推進力にし、切島が大きく手を伸ばして宙を舞う。
「……っ!!」
爆豪は瞬時に察した。
彼は自分を隠そうと蹲るの腰を抱き寄せ、シーツが脱げないよう力任せに固定すると、その手を切島へと伸ばした。
「……掴まってろッ!!」
爆豪の掌から放たれた大爆発が二人を空へと押し上げ、切島の剛腕が爆豪の手をガッチリと掴む。
そのまま慣性に従い、二人は戦場から遠く、夜の帳へと飛び出した。