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その極上ミルクは誰のもの? 【ヒロアカ R18】

第11章 毒ある慈愛の飼育


翌日、帰りのHRを終え、重い足取りで職員室へ向かおうとする相澤の背後から、低く鋭い声が投げかけられた。


「……おい、先生。ちょっと面貸せ」


振り返ると、そこには不機嫌を絵に描いたような顔の爆豪が立っていた。
その瞳には、隠しきれない苛立ちと、獲物を追い詰めるような鋭利な光が宿っている。


「爆豪か。……何の用だ」


「ここで話す内容じゃねぇよ。……についてだ」


相澤は一瞬、心臓が跳ね上がるのを感じた。
だが、表面的には平然を装い、彼を指導室へと招き入れた。
重い扉が閉まり、密室となった室内で相澤は椅子に腰を下ろす。


「……で、何の話だ」


「とぼけてんじゃねぇぞ、クソが。……見りゃわかんだよ。隠せてると思ってんのか?」


爆豪は机を乱暴に叩き、相澤を睨みつけた。


「……何のことだ」


「『ミルク』の香りが、昨日までとは比べ物にならねぇほど濃くなってんだよ。……先生。テメェの身体からも、アイツの匂いがプンプンしてんだわ」


爆豪の言葉に、相澤の喉が微かに強張る。


「……昨日の放課後アイツに何をした。……教師が生徒を抱くってのは、ヒーロー界じゃどんなツラして許されるんだ? ああ?」

「……。俺は、管理を……」

「管理だぁ!? 笑わせんじゃねぇ! 結局、テメェもあの女に呑まれただけだろ。あいつのナカの熱に当てられて、理性をかなぐり捨てたんだろ!」


爆豪は相澤の胸ぐらを掴まんばかりに身を乗り出した。


「いいか、教師面してあいつを囲い込んでんじゃねぇ。……あいつを、俺の元へ返せ」

「返せ、だと? お前たちが彼女をボロボロにするのを黙って見ていろと言うのか」

「……テメェが抱くよりはマシだ。あいつは俺たちが、……俺が、一番わかってんだよ。テメェみたいな枯れた大人が扱いきれる女じゃねぇ。……さっさと手を引け。これ以上、アイツを汚すんじゃねぇよ」


かつて管理を任せていた生徒に、自分自身の醜態を突きつけられ、相澤は深いため息をつき、ただ黙って受け止めるしかなかった。

反論の言葉など、一つも持ち合わせていない。
管理という大義名分を掲げながら、実際には彼女の「ミルク」に脳を焼かれ、親友まで巻き込んで淫らな海に溺れたのだ。


爆豪の言う通り、教師としてこれ以上ないほど無様に「汚れて」いた。





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