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その極上ミルクは誰のもの? 【ヒロアカ R18】

第10章 欲しがる者と与えるモノ


相澤の詰め寄るような問いに、心操は答えに詰まった。
彼女が寂しさに疼いていたとき、救うふりをしてその甘い香りに溺れたのだ。


「……答える必要、ありますか」


「……心操」


相澤は重いため息をつき、教え子の肩に手を置いた。


「深入りしすぎるな。……その顔、今の爆豪との差は、単なる『個性』の摂取量だけの問題じゃなさそうだな」


心操は無言で相澤の手を振り払い、夜の帳が下り始めた校舎へと背を向けた。






夕闇が校舎を飲み込み、寮の談話室でA組が文化祭の練習をしている頃、相澤は重い足取りでの部屋の前に立ち、ドアを短くノックした。


「……先生? どうしたんですか、こんな時間に」


現れたは、心なしか以前より肌に艶が増し、その瞳は潤んでどこか焦点が定まっていない。
部屋から漂い出すのは、甘いミルクの香りと、それを上書きしようとする爆豪の荒々しい匂いだ。


「少し話をしよう。……入るぞ」


相澤は彼女を促して入室すると、逃げ場を塞ぐように椅子に座った。


「エリちゃんの件で手を取られ、お前のフォローが後回しになっていた。……今の心操の様子と、今の爆豪の異常なコンディション。……何が起きているか、包み隠さず話せ」


相澤の射抜くような視線に、はビクリと肩を揺らした。
だが、嘘はつけないと悟ったのか、彼女は震える声でぽつりぽつりと独白を始めた。


「……治崎から救い出されてから……、ずっと、変なんです。身体の芯が、ずっと熱くて……疼いて……」

「治崎……あの時の、後遺症だな…」


相澤は眉間に深く皺を寄せた。


「最初は、……寂しくて、怖くて。……何人かの男の子に、一日に何度も抱いてもらってました。そうしないと、壊れちゃいそうで。……でも、今は……」


「今は、爆豪か」


「はい。……勝己くんが、朝も、昼も、夜も……何度も。……わたしのミルクを飲んで、……何度も、ナカに入れて、……掻き回して……。……でも、それでも足りないんです」




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