第10章 欲しがる者と与えるモノ
「っ……、だれか……から……っ」
サイドテーブルで激しく震えるスマホ。
心操が長い腕を伸ばしその画面を覗き込むと、表示されていたのは爆豪の名前だった。
「……へぇ。爆豪か。しつこいな」
「っ、え……!? ……でないと、……っ、あ、あぁぁああッ!!♡」
驚きで腰を浮かせようとする彼女を、心操は強い力で押さえ込み、さらに深く、深くその質量を沈めた。
彼は不敵な笑みを浮かべると、あえて通話ボタンをスライドさせ、スマホをの耳元へと押し当てた。
『……おい!! 何遍メッセージ送っても既読にならねぇのはどういうことだ、コラァ!!』
スピーカー越しに、爆豪の苛立ちを含んだ野太い声が響く。
「あ、……ぁ、……か、つき……くん……っ」
『あ? ……んだ、その気の抜けた声は。今どこにいんだよ、さっさと戻って来いっつってんだろ!』
「ん、……ふ、あぁッ……!!♡」
爆豪が電話越しに責め立てる中、心操はわざとらしく腰の速度を上げた。
ドチュドチュと淫らな水音が、スマホのマイクが拾いかねないほど至近距離で鳴り響く。
「あ、……まって、……いま、……っ、……ん、んんぅーッ!!♡♡」
『……おい!……今の、なんの音だ……?』
心操は彼女の項に顔を埋め、爆豪の声を聞きながら彼女の最奥を激しく突き上げ続けた。
「……ほら、爆豪が呼んでんぞ。ちゃんと返事してやれよ」
心操は意地悪く囁くと、わざと彼女の弱点をカリでゴリッと抉り上げた。
「ひ、あ、ああああッ!!♡ ……か、つき、くん……っ、ごめ、……ん……なさい……っ」
必死にスマホを抑え、彼女は喘ぎ声を殺そうとするが、密着した心操の熱い猛りがナカを激しく掻き回すたびに、震える吐息が漏れ出してしまう。
『……おい、……何してんだ……? その音、……てめぇ、まさかそこに誰かいんのか……!?』
爆豪の声が、殺気を帯びて低くなる。
その様子を愉悦に満ちた瞳で見つめていた心操は、彼女の手からスマホを強引に取り上げると、そのままスピーカーモードにしてベッドの枕元へ放り投げた。