第10章 欲しがる者と与えるモノ
「……。俺は、お前をずっと見てる。爆豪が抱いている時も、お前が一人で耐えている時も」
轟の瞳は穏やかな言葉とは裏腹に、獲物を狙う熱を帯びていた。
重ねられた彼の手から伝わる「熱」が、の肌を震わせる。
「……久々に、抱きたい。……ダメか?」
「焦凍、くん……っ」
爆豪に抱かれたばかりのナカは、まだ彼の熱を孕んで重だるい。
けれど、轟の切実な、どこか飢えたような眼差しで見つめられると、胸の奥が甘く疼き始める。
「……いいよ。……焦凍くんなら」
その言葉が、轟の最後の一線を焼き切った。
「……っ、覚悟しろ。……正直、もう我慢の限界なんだ。……手加減、してやれないかもしれない」
轟は低い声で告げるなり、をベッドに押し倒した。
氷の冷静さと、炎の熱情のその両方が入り混じった瞳に見下ろされ、は喉を鳴らす。
「あ、はぁ……っ、焦凍、くん……っ、急に……っ!♡」
衣類を剥ぎ取る手つきは、いつもの冷静な彼からは想像もできないほど荒々しい。
そして、準備を待たずに一気に沈み込んできた轟の猛りが、爆豪の残り香を押し退けるように最奥を突いた。
「あ、あああぁぁあッ!!♡ 深い…っ、焦凍くん、……おおきいよぉ…っ♡♡」
「……はぁ、っ、最高だ……ずっと、こうしたかった…… ッ!」
轟は彼女の細い手首を頭上で片手で押さえつけ、逃げ場を奪うように激しく腰を叩きつけた。
爆豪とは違う重厚で確実な一突きごとに、の脳が白く染まっていく。
「ん、んんぅーっ!!♡ 焦凍くん、……そんなに、……っ、激しくされたら……っ、あ、あぁぁああッ!!♡」
「……お前のナカ、……爆豪ので、……熱くなってるのが分かる。……今すぐ、俺の色だけで塗り潰してやる……ッ!!」
嫉妬を隠そうともせず、轟は彼女の首筋に深く歯を立てた。
痛みと快楽が混ざり合う。
「あ、あぁ……っ、い、いいよ……っ、焦凍くんので、……ぜんぶ、……上書きしてぇええッ♡♡」
「……ああ、全部だ。……お前の『疼き』も、……爆豪の記憶も、……全部俺が食い尽くしてやる……ッ!!」
轟はさらに速度を上げた。
肉がぶつかり合う淫らな音と、の絶え間ない喘ぎ声が反響し続ける。