第10章 欲しがる者と与えるモノ
「……っ、ちょ、ちょっと待って……」
教室に戻ろうと立ち上がったは太ももを伝う熱い感触に思わず足を止めた。
心操が初めて放った濃密な生身の種。
それが、ナカから重力に従って容赦なく溢れ出していく。
「……あ」
心操は自分の精液が彼女の白い肌を汚し、床に点々と落ちる光景を目の当たりにして喉を鳴らした。
「……悪い。……出しすぎた、か」
「……ううん。心操くんが、いっぱい助けてくれた証拠だから。……でも、これ……っ、動くと、止まらない……」
は顔を赤くしながら、必死に太ももを擦り合わせ溢れる白濁を食い止めようとする。
だが、歩くたびに「ぐちゅり」と淫らな音が漏れ、スカートの裾を汚さんばかりの勢いで蜜と種が混ざり合って溢れ出した。
心操はその様子を、申し訳なさと、どこか逃れられない独占欲の混じった複雑な目で見つめていた。
「……悪いこと、したな。学校でこんな……中まで無茶苦茶にするつもりじゃなかったんだが」
「……ううん。心操くんのおかげで、今はあんなに酷かった疼きが……嘘みたいに静かだよ。……でも、流石にこのまま授業に出るのは、無理、かな……」
「……あァ。……そんなに漏らしてたら、座った瞬間に椅子まで汚すぞ。……早退しろ。先生には俺から、途中で気分が悪くなって帰したって言っといてやる」
心操は自嘲気味に笑い、自分のブレザーのポケットからハンカチを取り出して彼女に手渡した。
「……それ、使えよ。……悪いな、こんなことになって」
「……ありがとう、心操くん、私の方こそ、ごめんね……巻き込んじゃって…」
は心操のハンカチをナカに詰め込むようにして押さえ、彼に一度だけ共犯者の微笑みを向けた。
「……わかってる。……早く行けよ」
「うん。……また、放課後に連絡するね」
心操に見送られ、はナカに彼の熱い余韻をたっぷりと溜め込んだまま、逃げるように寮へと向かった。
一方の心操は彼女の残り香が漂う空き教室で、自分に残る感触を確かめるように強く握りしめた。